Thursday, 8 December 2011

カアクペの聖母の日 Dia de la Virgen de Caacupe

当地12月8日は、「 カアクペの聖母の日 Dia de la Virgen de Caacupe 」で祝日です。明日ですが実は前日は半休、公務員だけだそうですが、その大統領令が発布されたようです。民間は通常どおりのようです。事務所は既に10時ごろから人がいなくなり、私が事務所を出たころには全て消灯され、駐車場には事務所の車数台が駐車しているのみ。素早い。

さて、カアクペの聖母を祭っている大聖堂バシリカ(教会)が、アスンシオンから54kmの距離にあるカアクペ市(Municipalidad de Caacupé)にあります。それほど遠くはないが、訪れる機会を逸したまま「カアクペの聖母の日」になろうとしている。この前後は巡礼者が多くなり行く難くなるというので、「カアクペの聖母の日」についての覚書だけでもしておこう。

カアクベは、簡単に言うと昔々聖母マリアがこの地に降臨して奇跡を起こしたと言われ、その「奇跡の聖母」がパラグアイの人々の信仰 のよりどころとなっています。

願いを叶える、奇跡を起こすという聖母に会うために12月8日は毎年パラグアイ中から数十万人の老若男女が巡礼にやってきま す。カトリック信者が大半のパラグアイですから、この 聖堂は多くの巡礼者が訪れるところでもあります。

ホテルのレセプショニストに「明日はカアクペへ行きますか?」と投げかけたら、「明日は雨なので」という返答でした。

巡礼の様子
http://www.mburucuya.com.py/noticias_mas.php?id=736


Virgen de Caacupe 奇跡の聖母伝説
その昔、新大陸発見後、キリスト教の布教活動により先住民グアラニー族は改宗しキリスト教徒となりキリスト教を信仰しますが、他の部族はキリスト教を否定しました。

ある時、先住民インディオの間で部族争いが起り、グアラニー族のインディオが敵に追われ逃げ惑っていた時、女神が現れ、"Caaguy Cupe-pe"とグアラニー語で"イエルバ(マテ茶)の後ろ")と囁いたそうです。

指差す方向へ急いで行くと大木の幹の間が空いており、そこに身を隠して敵が過ぎ去るのを祈りながら待ちました。そして、命からがら逃げ切ることが出来たそうです。

女神が現れた場所は、綺麗な湧き水があり、グアラニー族は12月の旱魃期を生き伸びることが出来たそうです。インディオは助けてもらったお礼にその大木で女神の像を彫りました。女神が言った"Caaguy Cupe-pe"が 後にCaacupe(カアクペ)になり、大木から彫あげた女神像が聖母カアクペになりました。

奇跡の聖母に願いを込めてカアクペ大聖堂まで巡礼することがパラグアイのキリスト教徒の間で行われるようになり、毎年大勢の人が徒歩でカアクペを目指します。



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