Thursday 29 June 2023

1985年6月29日、横浜港大桟橋からナホトカ航路で出航、シベリア鉄道でモスクワへ

1985年6月29日、予てより準備していたナホトカ航路でヨーロッパへ旅立った。
このルートは、シベリア鉄道を経由するため、当時としては経済的に割高になっ
ていたがかつてはヨーロッパへの最安値のルートだった。しかも、片道切符なの
で現地で往路を調達しなければならない。

1980年代まではこんな旅行が出来た時代だった、今では想像も出来ない。当時、
何を思い出航したのか、何かに駆り立てられるようにだった。ネットもないのに
よく具体的な情報を得られたのか、語学もろくに出来ないのに。

そんな旅、時は時は1985年6月29、土曜日、当日は梅雨どきのどんよりとした横
浜港大桟橋、出航時刻は11:00だった。学生時代の友人が仕事の合間に両国のア
パートから横浜の大桟橋まで送ってくれた、そして、出航の際にテープを投げて
くれた、たいへん有難がたかった。

当時のソ連への渡航は代理店に依頼してテレックスで予約確認をしてインツーリ
ストに円建てで支払うバウチャー制度、それを持って麻布狸穴町の領事部へ行き
査証を申請受領した。

また、この旅行のために一眼レフカメラCanon AE-1 Program+35‐75 f3.5-4.5を
中古で調達した。Nikon F2を考えていたが手が出せる価格ではなかった。ど素人
というか、レンズの選択もよくわからないまま(標準の明るい単焦点であったな
らばもう少し写真が変わっていたのかもしれない)、そして、試し撮りもせぬま
ま出発となった。フィルムはKodachromeとEktachromeにした、リバーサルの色の
質がいいという評判を聴いていたからだ。しかし、KodachromeとEktachromeの違
いをそれほどりかいせず、のあり様。その他、友人が餞別代りにと工事現場で使
うネガフィルムを何本かもらった。最初にネガフィルムから使い始めた。

大桟橋の出入国管理事務所で出国手続きをした。横浜出国のスタンプをパスポー
トに押された。それからハバロフスク号の船内へ入った。インツーリストのセル
ゲイという添乗員が日本語で案内した。

船室は2段ベッドが向かい合う4人部屋だった。申し込んだ船室は最安値だったが、
空いていたので埋まっておらずワンランク、グレードアップしたとの説明だった。

重い雲が垂れこめた横浜港大桟橋、出航間際に甲板にでて友人に手を振った、銅
鑼が鳴り響く中、多くのテープが投げられ、友人も投げてくれた。こんなシーン
は映画の中だけだと思っていたのに自身が体験するとは思いがけない感動ものだ
った。ハバロフスク号は、定刻通り、11時に横浜港を出航した。

離岸したハバロフスク号は横浜港内を真っ直ぐ東京湾へ、この時、横浜ベイブリ
ッジは完成しておらず、もしかしたら橋脚の工事中だったのかもしれない。東京
から太平洋へ出てから左旋回し、北上、津軽海峡を目指した。

ナホトカ港には7月1日着なので2泊3日の船の旅となった。津軽海峡を通過したの
は夜半、船窓からイカ釣りの漁火が見えた。これは6月30日に夜であろうから、
その前に太平洋上で夜を過ごしていることになる。

下記に日程を記しておくが、ナホトカ航路は2泊3日、ナホトカからハバロフスク
までの鉄道が1泊2日、ハバロフスクからイルクーツクの鉄道が2泊3日、イルクー
ツクからモスクワが3泊4日であった。スケール感が大陸的であることは間違いな
い。

もちろんソ連邦への旅行は初めてで海外もその前に一度ヨーロッパへ行っただけ
だったので何かとアクシデントというのかソ連邦では日常的だったのか、私的に
は記憶に残る出来事が起こった。また、ロシア人の人となりもこの旅行を通して
少しは肌で感じることができた。

7月1日にナホトカでソ連邦へ入国、シベリア鉄道でモスクワへ、途中、イルクー
ツクでバイカル湖を見に一泊、モスクワまでさらに鉄道で、そして、キエフを夜
行列車と飛行機で往復、モスクワから夜行列車でレニングラードへ移動、7月14
日、レニングラードからの夜行列車でフィンランドへ出国した。ソ連滞在中、い
ろいろなことを見聞きしいろいろなことを体験した。今でもその時の光景ははっ
きりと覚えている。

シベリア鉄道ではインツーリストの添乗員、マリーナ(当時、ウラジオストク極
東大学生、夏季アルバイトか義務なのか)にいろいろと話を聞けたし、モスクワ
でキエフから戻った時にコスモスホテルで再会し、翌日モスクワをバスや地下鉄
を乗り継いで歩き回れたことは幸運であったし、人との接し方を学んだようだっ
た。

写真は街中や人々を撮りたかったが、結果、少ない。ネガの一部は紛失している
ようだ、残念の極み。ハバロフスクで民警にご招待されたことからネガ1本が暴
露され、その後はシャッターを切るのを大いに躊躇った。

旅行予約証であるバウチャーはソ連出国時に回収されてしまった、これは予想し
ていなかった。そして、入国時とおなじように出国時もスタンプは押されず、だ
った

http://1985.iio.org.uk/index.html



http://1985.iio.org.uk/index.html

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29 June 1985,

I embarked on a trans Eurasian journey  by USSR's ship "Khabarovsk" from Yokohama to Nakhdoka on 29 June 1985, it was crowded weather, at 11:00, which was 2 nights and 3 days cruise.

It was the starting point of my journey of self discovery across Eurasia continent by surface. I disembarked the ship at Nakhdoka Port and entered to USSR, then traveled to Moscow by Trans-Siberian Railway (Khavarovsk is the actual point but it was prohibited to foreigner to enter the area.) including a stop over at Irkutsk for a night in order to visit Lake Baikal. Then I made round trip to Kiev by railway and air and I traveled to Leningrad by railway, After Leningrad, I finally departed to Finland by an over night train on 14 July 1985. Various things and accidents were happened during my stay in Soviet Union but I was really impressed, found and enjoyed by those things. I still remember clearly what happened there and what I saw.

I met Marina again in the afternoon of 11 July 1985 by chance at the entrance of Cosmos Hotel in Moscow when I returned to Moscow from Kiev. She was an Intourist tourist attendant who took care of us from Nakhodka to Moscow on the Siberian Railways. Then we went to VDKh in front of the hotel and we were very much enjoyed walking and eating ice cream under white night, and she offered me one day private Moscow tour, so  the following day, 12 July 1985, we explored some places in Moscow by the public transportation such as metro and bus with 5 kopek per ride. It was fantastic days in Moscow with Marina.

These pictures were taken by Canon AE-1 Program+35‐75 f3.5-4.5, it was my first SLR with films such as Kodachrome, Ektachrome and negative films, and scanned.

Yokohama> Nakhodka > Khabarovsk> Irkutsk> Moscow Yaroslavli > Kiev > Moscow > Leningrad >Lahati

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