Sunday 11 June 2023

オデッサ

 2015年6月10日

少し前の話題です。かつてオデッサには亡命フランス人貴族が市長になったことがあったそうだ、時代が変わって元グルジア大統領がロシア語話者が多いオデッサ州の知事に就任、既に官僚体制に手を付けたそうだ。

オデッサは、隣国モルドバの中の事実上の独立国である沿ドニエストル(ロシア語でプリドニエストローヴィエ、モルドバ語でトランスニストリア)へは100kmの距離にある。5月22日、ウクライナがロシアとの軍事協定を破棄、ロシア軍がウクライナを通過できなくなり沿ドニエストルが陸の孤島と化し、ドンバス地域と同じような状況になる可能性がある。

そういう事情と関係があるのかないのか、ポロシェンコ大統領が仕込んだ人事なのかはっきりしないがグルジアでの不正改革の実績をウクライナへも、という意図が読み取れる、旧ソ連圏故の人事交流、今後の展開が興味深いし、沿ドニエストルの孤立化を継続するとロシアの緊張感が高まる。

蛇足ながら、この方、祖国へはもう戻れない運命にもある。

http://carnegie.ru/eurasiaoutlook/?fa=60268

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