2022/6/11
ルーマニアルートがウクライナ穀物の代替輸送ルートとして再浮上か?何れにしろドナウ河川港であるイズマイル港等までトラックか鉄道輸送になる。そこからバージでコンスタンツァ港(以前説明したが円借款によりコンテナ埠頭を整備、穀物用ではない)へ。
今日のルーマニアルートはドナウ水運であるドナウ黒海運河ルートを示唆していた。4月頃はウクライナのドナウ河川港であるイズマイル港迄だったが。ドナウ黒海運河はドナウ川のチェルナヴォダが起点、2運河に分岐し、コンスタンツァとナボダリで黒海に通じ、本線は64.4km。ドナウデルタ地帯は河口が安定せず浅いのでこの運河に優位性がある。運河の途中、メドジディアとムルファトラルに河川港があり、 3千トンバージ6隻停泊が可能である。1航行で18千トンの輸送ができる。
運河は長さ138 m (453 ft)、幅16.8 m (55 ft)、喫水5.5 m (18 ft)まで航行可能であり、チェルナヴォダ、アジジャ、オビディウ、ナボダリの4カ所に閘門がある。チャウシェスク時代の1987年に全線が完成した。
モルドバ経由の広軌鉄道が敷設されているルーマニアのガラティ迄ウクライナから行け、ドナウ河川港であるガラティ港からドナウ水運という案があったが、直ぐには使用できる状況ではないのだろうか。
オデッサ港とミコライエフ港が使えないのはウクライナ軍がロシア軍の上陸を防ぐために機雷を敷設したから、これを掃海しないと船が航行できないが、ロシア軍の揚陸機会との天秤。なぜゆえにこんなことになってしまったのか、今更だが考えずにはいられない。
(スクリーンショットはNHK国際報道)
ドナウ黒海運河、チェルナヴォダのドナウ川が起点、2本に分岐、コンスタンツァとナボダリで黒海に達する。
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