Monday, 10 June 2024

1985年8月の西ベルリンの風景

 1985年8月7日に観た西ベルリン・クーダム地区(Kurfürstendamm)の風景、尖塔が崩壊したままブダペスト通りのカイザー・ヴィルヘルム記念教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)、右の建物が新教会の鐘楼。聖堂は全面青いガラスの八角形のデザイン。ベルリン動物園駅から見ると新教会が手前になる、その先にオイローパセンターがある。つまり右奥がベルリン動物園駅(Bahnhof Berlin Zoologischer Garten) 。西ベルリンなので西側なのですが、どことなく荒んでいる印象が強かった。動物園駅横の線路沿いには娼婦が立ち、麻薬中毒患者がたむろしていた。このベルリン動物園駅は、当時、東ドイツ国鉄が運営していたので窓口の対応からここは東側だった、だが、まだここは西ベルリンなので西ドイツ。この駅から8月9日、ワルシャワ行き夜行列車に乗り、フリードリッヒ通り駅で出入国審査、西ドイツから東ドイツに入国し入国スタンプがパスポートに押された。

1943年11月22日夜、英空軍のベルリン空爆で教会が炎上し尖塔が崩壊した。第二次世界大戦後、連合国は再建に難色を示しそのまま放置され、1956年になり教会内部の瓦礫が撤去が開始された。1957年に旧教会撤去を前提とした新教会の設計コンペが行われエゴン・アイアーマンが設計者に選ばれた。設計案は市民の熱い議論を呼び起こし、旧教会堂を戦災記念碑として残す妥協案となった。

1961年12月17日にベルリン・ブランデンブルク福音主義教会監督のオットー・ディベリウスの司式で新カイザー・ヴィルヘルム記念教会堂完成献堂式がおこなわれた。




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