Wednesday, 14 December 2022

荻須高徳生誕120年記念展2021年

2021年12月14日

帰省をこの日程に合わせた。というのは、この年の夏か春に帰省した時に訪れる、展示はどのように変えているのですか、と尋ねたところ、生誕120周年記念展を開催します、との情報をいただいたので、これは是非と。なかなか見応えのある展覧会だった。



 パリの日常風景を描き続けた荻須高徳の生誕120年記念展に行ってきた。この美術館、実家の近くにある。この画家を知ったのはこの美術館が開館した1983年で日経アーキテクチャーが特集したからだ。設計コンペが行われ竹中工務店が設計を担当した。

所蔵している美術館の永続的なデザインも素晴らしい器だが荻須の作品は、味わいがあるパリなどの風景、今回、油絵81点が展示された。京都、稲沢と開催され次は広島とのこと、東京では開催しないのは残念。

荻須は東京美術学校当時、ウチの近所にあった伯父の家に住んでいて目黒の大塚山や恵比寿の風景も描いているが、今回は入っていなかった。その関係なのか目黒美術館もいくつか所蔵している。ちなみにポスターは既に品切れで目録だけをいただいた。ポスターのガレージはパリ万博に出品された作品、この時ピカソが出品したのがゲルニカだった。

開館当時、荻須高徳は現役でありその当時に作成されたビデオ30分x2が観られる。開館にあたり荻須高徳から油彩10点を含む123点が寄贈されている。現在、油彩38点を含む242点を所蔵、常設展でもその醍醐味のあるタッチを十分味わえる。

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