スパッツとレギンスが混在し定義が不明確なのでちと調べてみた。
混同された和製英語
スパッツ(Spats)は、靴の上から足首までを覆うことで、靴に小石や雪が入るのを防ぐ覆いである。本来はスパッツもレギンスも同じ衣類の名称であり混同されている。今日の日本では、裾が膝上以上の短い丈をショートスパッツ、裾が膝下~くるぶし丈までの長さのものをレギンス、ロング丈スパッツと呼ぶ傾向にある。
日本においては英語でLegging(レギンス)と呼ばれている女性用の足の衣服もスパッツと呼ばれていたが、2008年頃からファッション用語としてレギンスと呼ばれていることが多くなり、丈の短い主にスポーツ用のスパッツとは区別されている。
スパッツという呼び方は和製英語に分類され、伸縮性のあるアウターウェアまたはボトムスに対する日本での呼称。英語でのレギンス(leggings)に相当する。
英語本来のspatsは、磨き上げた靴を土ぼこりや泥水の跳ねから守るために靴の上にかぶせて装着する脚絆(ゲートル)を指す言葉だったが、日本に持ち込まれる際に違うものを指す言葉として導入された。ただし登山用のスパッツは足首から膝までを覆い、本来のこの用法で用いられている。
日本でいうスパッツは、ズボン、パンツ形のものは欧米ではレギンス?(leggings)もしくはフランス語でカルソン(calecon)と呼ばれる。ただし、レギンスは「脚絆」を指す言葉としても用いられ、日本語で最も近い言葉は股引である。
スパッツからレギンスへ
2007年頃にすでに普及していた「スパッツ」という呼称に新鮮味が薄れたことから、服飾業界が「レギンス」の名称への言い換えを打ち出し、ニューファッションアイテムとして普及を図った。
流行する以前に認知度を高める為に「“スパッツ”は昨シーズンから“レギンス”と呼ぶことになっているのでご注意を(笑)。年齢がバレますよ」といった強引な煽り記事が雑誌やインターネット上に蔓延し騒動になった、とも。
同時期、今までスパッツと呼称して流通させていた製品を急にレギンスと名前を変えて売りだしても、一部営業、仕入業者の間には浸透せずに取引の際に混乱をきたし、当面はスパッツが使われることとなった。2016年以降は本来の「スパッツ」という名称に戻して取り扱う販売店も多かった。レギンスとは、当時の消費者へ向けた一種のネーミングキャンペーンだったということが窺える。
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