Saturday 11 June 2022

初回1989年の再放送「鯉よ!大瀑布をのぼれ -ザンビア・日本青年の記録-」を観て

1989年放映の再放送の案内が回って来たので録画しておいた。

何かと情報の質に問題がある点も見えてくるが、遠い国なので当時も今も変わらないだろう、よく取材しにきたものだ。今、1988年取材のこの放送を再放送するということは、30数年の時間が経過しているが、その間に再度、取材をしたことがない、ということなのだろう。

「鯉よ!大瀑布をのぼれ -ザンビア・日本青年の記録-」
初回放送日: 2022年6月7日
1965年に始まった青年海外協力隊は、世界中で開発途上国のために懸命に働いてきた。その活動を中央アフリカのザンビアで取材し、異なった風土の中で若者たちが挑戦し、苦闘し、成長していく姿を描いたドキュメント。食糧難を解決しようと鯉の養殖に夢を託す農業技術者や、野性動物保護のため日夜サバンナを走る生態調査官、学校で家畜の飼育を教える教師など、多様な役割で活動する青年たちが登場する。


既に画面サイズが昭和、しかも背景が赤


いきなり祈祷師(ウィッチドクター)、先入観だろうが実際にもいた。


ここでタイトル、ビクトリアフォールズに鯉は登れないし、この辺の流れの速いザンベジ川に鯉は生息しているのか?ビクトリアフォールズの高さは90m程度だったと思う、幅は1600m。


ザンビアの位置、内陸国であるが、中央アフリカという呼び方はしない、同名の国が存在するし、南半球なので通常は当時でも南部アフリカと説明されていた、英語でも日本語でも。


ザンビア主要産業である銅鉱業、チンゴラ鉱山とのキャプションだがチンゴラは都市名でそのような鉱山はなく、オープンピットで最大なのはンチャンガ鉱山、なのでこれでしょう。


この鉱山専用のダンプトラック、ここは南アのアングロアメリカ社の鉱山


銅の精錬には莫大な電力を必要とする、この電力はチルンドゥの上流でザンベジ川をカリバダムで堰き止め、水力発電所で発電、その電力をカッパーベルト地域へ送電し銅精錬に使用している。


銅精錬所の映像、当時は一般には公開されていない、NHKはどうやって撮影許可をもらったのか、富田さんの力かもな。


カウンダ大統領が農業祭で鯉の養殖に関心を持ち、養殖予算が増額されたとのこと。1986年末には外貨不足で主食のミルミル値上げを契機にカッパーベルト地帯で暴動が発生したことを受け止めてのことだろう。


カッパーベルトのメケラ、養殖の兼古さん



ドイツ原産の鏡鯉、短期間で成長するとのこと、ティラピアは市場でよく見たが鏡鯉は終ぞ見ず。


産卵を促すためにホルモン剤を注射


キトウェの土木隊員の協力を得て養魚場を増設する(作ったな)


測量へいくという設定


水準測量だが、はて?



新設した養魚場


産卵・稚魚育成場


日本からの資機材が供与されている、スタッフに稚魚育成を指導中



サウスルアングワ・ナショナルパーク、日本の国立公園とは趣を異にする。このキリンが、このNPだけに生息するソニークラフトジラフィなのかの説明はなかった。



行政機関的にはどこに属していたのか、野生動物保護局というのがあった記憶だが。


カバ、炭疽病で死んだと思われその確認のために採血をする西川さん。遠くで仲間のカバが観ている。


泥にはまった象、人力では限界。


仕分けで処分された広尾訓練所、昭和61年竣工、数年前に聖心女子大へ売却され、建物はそのままで使用されている。


派遣前の壮行会


テーマが、きっと日本青年の活動だったのだろう、それ故、個々を切り取っている、これが全体としてストーリーを形成しているとなおよい。

サウスルアングワのナショナルパークレンジャーと鏡鯉の養殖がよくまとまっていた印象、家畜も重要な産業なので獣医師の扱いを。当時、ザンビア大学獣医学部を無償で建て、その後に北海道大学から教員を派遣、協力隊員が助手として働いていいた構図はNHK的には、日本青年の活動を超えて立派に映り過ぎたのだろう。





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