ブルガリアとの外交関係再開50周年にあたる今年、パルバノフ大統領とゾルカ夫人が公式実務訪問賓客として初来日し帰国したばかりだ。一行は1月25日に来日し、26日に天皇・皇后両陛下との会見や、麻生太郎首相との首脳会談などの日程を終え、28日日帰りで京都入り、29日まで日本に滞在した。5月には秋篠宮ご夫妻がブルガリアを訪問する。
麻生首相は、地球温暖化問題での協調や日本の安保理常任理事国入りの支持を取り付けたとか、経済分野では貿易や投資を拡大していくことで一致したようだ。
そうだな、もっと美味しいブルガリアワインが飲めるようになるとことは前向きだ。今回の来日、目的が何だったのか、単なる外交儀礼なのか、「公式実務訪問賓客」という意味がよくわからないが、パルバノフ大統領、お国の状況がロシアのガス供給停止で揺らいでいる中、ご苦労様でした。スケジュールはずっと前に決まっていたのでしょうから。
大統領が来日中、ブルガリアのスタニシェフ首相は切実なガス供給問題についてロシアを迂回(うかい)する天然ガス輸送ルート「ナブッコ・パイプライン」の実現を目指す関係国の首脳会議に出席していた。ナブッコは中央アジアから欧州向けにガスを送る計画でトルコ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを経て、オーストリアまで約3000キロのパイプライン整備を目指す。
ナブッコ・パイプライン
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=2008_03_furuhata_caspi.pdf&id=1941
しかし、目先の話なので直ぐにでもガスが供給されなければ暖房がない冬を過ごすことになる。ブルガリアは必要なガスのほぼすべてをロシアからの供給に依存しており、今回のロシアとウクライナとのガス価格交渉の影響からガス供給で最も大きな打撃を受けている。ブルガリアは代替輸入先としてエジプトからも天然ガス購入を検討しているようだが市民は暖房を薪ストーブへシフトした年初のニュースは記憶に新しい。
ガス供給:「露迂回ルート実現を」首脳会議で宣言
http://mainichi.jp/select/world/news/20090128k0000m030072000c.html
麻生首相:ブルガリア大統領と会談 幅広い分野で共同文書
http://mainichi.jp/photo/news/20090127k0000m010047000c.html
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