エチオピア高原の食事は低地のそれとは異なる。
エチオピアの主食のひとつにテフというイネ科の穀物を発酵させて薄く焼き上げたインジェラがある。発酵させたあとに焼き上げるので若干酸味があり、外国人にはそれが苦手な人もいる。
インジェラの上に載っているのはバイヤイネットである。肉料理では赤トウガラシをふんだんに使うものもあるが、バイヤイネットの味は総じてマイルドである。バイヤイネットはエチオピア正教会で肉食が禁じられている日に主に食される豆や野菜の盛り合わせである。エチオピア正教会では、肉食を禁じる「断食」が、水曜日と金曜日、さらにイースターなどの大きな祝祭日の前には長期間行われる。普通の信者でも断食期間は年間180日に及ぶ。
続世界珍食紀行(アジア経済研究所)
https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Column/ISQ000009.html
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