Sunday 1 April 2012

長寿の国からやってきた若返りの水「ボルジョミ」、グルジアのミネラルウォーター

BORJOMI
http://borjomi.jp/

ちょっと大袈裟な売り文句「 長寿の国からやってきた」までは流したが、続いて「若返りの水」ときた。日本だとこれくらい修飾しないと売れないのだろうか?

「この製品の生まれ故郷はグルジア共和国のボルジョミ。
コーカサス地方にある長寿村と言われる地で、
古くから人々に愛飲されてきた天然微炭酸水である。
長寿の村に素晴らしい水があるのは偶然ではない。」

ボルジョミとはグルジア産のミネラルウォーターのこと。

さて、このBorjomi、アルメニアのエレバンに滞在しているときのこの水と出会った。

筆者はガス入りの水、スパークリングミネラルウォーターを好んで飲む。アルメニアは山国、水も美味しいとエレバンのアルメニア人が自慢していたので順番に飲んでいった。そして、「これ美味いね」と言ったら、グルジア産のBorjomiだという。スーパーマーケットにも売っている。

ワインもそうだがグルジア産のが本当は美味しいことがある、しかしアルメニア人は、アルメニア人である手前、はっきり言わないことが多い。だが、選択肢が限定的なので巡り合うのは時間の問題だ。ワインはアルメニアのも美味しいので必ずしもそうではないが。

Borjomiの略史
19世紀初頭、帝政ロシアの軍隊がボルジョミ渓谷の近くに滞在した際に、その中のポポフ大佐が温泉を見つけ、その水を持ち帰り自ら飲んだところ、胃の病が治ったのでその泉を囲い、湯治場としたことがはじまり。

ボルジョミの水はミネラル含有量が多く(3100mg/L)、成分数の多さ(60種類)、天然微炭酸が特徴、これが健康維持の効果的だという。

この情報が皇室に伝わりロマノフ王朝ロシア皇族ご用達の水とされ、1890年に初めてボトル詰めのミネラルウォーターが誕生、当時はロマノフ王朝の管理のもとに製造され、ロシア各地で販売され、「コーカサスの真珠」と賞賛され、王朝の宝とされた。それ時代には、ボルジョミはミネラルウォーターのブランドとして定着した。

ソ連崩壊とともに一時期、衰退したが外資の導入によりGeorgian Glass&Mineral Waters Companyが設立され、EUの衛生基準に基づき生産を継続している。

http://www.borjomi.ge/

ソ連崩壊後、グルジアは新米政権となり、2008年にはグルジアは南オセチアでロシアと戦争状態に突入した。その結果、両国の関係は悪化し、ロシアではグルジア産のワインやボルジョミが禁輸となった。それまで、ソ連圏のワインと言えば「グルジアワイン」が、ミネラルウォーターといえば「ボルジョミ」が代表的だったのだ。

ボルジョミの歴史
http://borjomi.jp/about_borjomi4.htm

日本でも入手できるボルジョミ

アルメニアから帰国し、あのボルジョミはどこだったかとネットで検索したら、日本でボルジョミを販売している下記のサイトがヒットした。330cc瓶入りだけだろう、ボルジョミ(ボルジョミ渓谷)を思い出して購入してみた。12本入り、送料を入れると1本当たり270円相当となる。アマゾンでもヒットしたが同じ業者だった。
http://borjomi.jp/




届いた330mlx12本入りボックス

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