Thursday, 20 November 2025

K9とコモンドール(Komondor)犬

 K9、イヌ科のの意味でラテン語から派生したcanineの当て字である。dogが一般的な用語ですがcanineは専門的な用語として使われています。なので警察犬を当て字のK9と表現します。仕事で関わった運輸交通分野の国境管理には必ずK9が活躍していました。それは麻薬探知犬、検疫探知犬としてです。

日本では主にジャーマンシェパーとラブラドール・リトリバーですが、私が関係した国ではこれらの他に小型犬のイングリッシュコッカースパニエルが活躍していました。仕事ながら非常に興味深く使役犬としての犬の役割を見ていたのですが、これが犬なのかという犬もFB上で見かけましたのでメモを残します。

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コモンドール(Komondor)犬、ハンガリー原産の護畜犬、コモンドールという名は1544年から、それ以前から存在していたことが確認されている。主に護畜犬として使われ、羊を狼や泥棒から守るのに使われていた。羊を誘導する牧羊犬はムーディMudi、プーミーPumi、プーリーPuliなどハンガリー原産牧羊専門の犬種が務め、羊を守ることがコモンドールの役割である。


コモンドールの特徴は縄のれんのように垂れた長いシャギーコート(むく毛)である。このコートは狼などと戦う際に牙が体まで入らないようにする鎧のような役割を果たす。この厚いコートは三重構造になっていて、上毛は粗く硬めのオーバーコート、中毛は油分の多い水をはじくミドルコート、下毛は細かく密生したやわらかい肌毛で成り立っている。このため、寒さや雨風にも強い。毛色はアイボリー色に限られる。


その他の特徴ではマスティフ(Mastiffないしマスチフは、主に番犬・闘犬として使われている犬種群)のような筋骨隆々でがっしりした体格をしている。マズル(目元から鼻先にかけての口吻部分)と脚は短く太く、力が強い。胴は少し長めで、耳は垂れ耳、尾は垂れ尾。耳と尾にも縄状の飾り毛が生えているため、遠くから見ると見にくく、それらの判別が難しい。


体高は雄65~80cm、雌55~70cmで体重は雄50~59kg、雌36~50kgの大型犬。性格は優しく知的であるが、警戒心が強い。子供や他の犬に対しても仲良くすることが出来るが、見知らぬ人になでられるのは嫌いである。

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