「イク」は「逝く」から

性的な興奮や快感の絶頂期を指す「イク」の語源は、死を意味する「逝く（いく）」と関連付けられています。

古来より日本では、死が極楽浄土への旅立ちと見なされ、死ぬことの婉曲表現として「逝く」が用いられていたことから、性的な興奮の絶頂状態が肉体的な限界や解放を伴うために、この言葉が転用されたと考えられています。

語源の由来

• 逝く（いく）：
  死を意味する言葉で、本来は死が肉体的な活動の終わりを意味するのに対し、性的な興奮の「イク」は肉体的な解放や絶頂の瞬間を指すという共通点から、この言葉が転用されたとされています。
  
• 婉曲表現：
  古来の日本人が死を「旅立ち」と捉えていたことから、「逝く」が婉曲的に死を表現するために使われていたように、性的な快感の絶頂もまた、肉体的・精神的な限界や解放を表す言葉として「イク」が用いられるようになったと考えられています。