Saturday, 2 September 2023

プノンペンの中国暦と中国系住民(華僑)

現在、プノンペンに出張中、9月になりました。気温的には東京より低いが寝付き悪く長時間熟睡が出来ない、高地でもないのに。寝る時はやや暑くて朝方に脚が冷えて目が覚める、上下エアリズムとソックスなのですが。

写真はいつもの中華食堂の壁に掛けてある中華暦クメール語表記付。金力士酒、Golden Muscle Liquor、中国酒のように見えますが定かではありません。そのメーカーの暦のようです。


プノンペンは中国系住民のシェアが多そうです、視野に入る漢字のサイン等も。カンボジアの中国系住民、歴史的には13世紀迄、中国人商人の記録として遡れるが、特に明朝滅亡(1644)後に避難民としてインドシナへ多く流入したのが主な中国系カンボジア人のルーツとされる。1866年にクメール王朝の首都がOudongからプノンペンへ遷都した頃のプノンペン住民はクメール人より中国系のが多かったとどこぞで読んだ記憶。

仏領インドシナ時代のアジア系外国人としてクメール人と区別され住民税率が高かったが、カンボジア独立後にはこの区別は撤廃された。そして中国系住民活動が活発化し、住民組織が設立され、教育、医療、文化等の支援、また、中国語新聞が発行された。しかし、1970年代以降のロン・ノル政権、ポル・ポト政権、その後のを含めて活動が制限され、多くの中国系住民が国外退避したが、1991年のパリ和平合意後に帰還し商業活動を再開している、大雑把に言うと。

現在、カンボジアの中国系は約70万人(プノンペン中国人協会)、全人口1600万人の約4.4%を占め、出身地別では、潮州(広東省)が77%、そのうち85%が掲陽市と汕頭市の出身若しくはその子孫、次いで広東、海南、福建、客家である。

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