Wednesday 6 September 2023

カンボジアの銀行

備忘録

昨年の後半に、初めてプノンペンに出張してカンボジアに縁ができた。プノンペンを走っていると多くの銀行がs視野に入るし、独自通貨KHR(リエル)があるにもかかわらず、流通している通貨は米国ドル紙幣が87%という情報をどこかで読んだ。これは別の機会に掘り下げるとして、若干のカンボジアの銀行のことをメモっておくことに。

また、紙幣が米ドルとリエルが混在しているからなのか、QRコード決済がかなり普及している。つまり、市場でもキャッシュレスなのである。QRコード決済を利用するためには、銀行口座を開設する必要があるわけで、前回の滞在時にABA銀行に開設した。

さて、カンボジアの銀行、預金残高別では以下の資料のとおり、1) Canadia Bank Plc., 2) Acleda Bank Plc., 3)Advanced Bank of Asia Limited (ABA Bank)が上位3行、次いで4) Cambodian Public Bank Plc., 5) Sathapana Bank Plc.となっている。この預金残高が示す意味については判断しかねるので、別な機会にでも。

Comparison of Total Assets, National Bank of Cambpdia

https://www.nbc.gov.kh/download_files/data/english/3-comparisonoftotalassets_9026.pdf

口座開設など、ネット上に各銀行の説明があるので概要を要約。

1) Canadia Bank Plc. カナディア銀行
カンボジア国内最大手の金融機関であり、預金残高比率14.2%で最も高く、2013年に日本事業本部を設置し日本人向けのサービスを確立した銀行です。また、カナディア銀行はみずほ銀行、三菱UFJ銀行と提携している。

https://www.canadiabank.com.kh/jplg

2) Acleda Bank Plc.,アクレダ銀行

アクレダ銀行は、1993年に国連開発計画(UNDP)と国際労働機関(ILO)による所得向上ならびに雇用創出のためのプロジェクトとして、中小零細企業を支援する非政府組織 (NGO)として設立されました。 2000年10月には専門銀行に移行し、2003年12月には本格的な商業銀行としての免許を取得

預金残高比率12.2%のアクレダ銀行が第2位です。高金利の銀行として知られており、5年定期の金利は年利6.5%と高水準で、11年間の複利運用で元金が2倍になる(グロス)。またカンボジアで唯一証券取引所に上場している銀行で、三井住友銀行(18.25%)とオリックス(12.25%)が出資している。インターネットバンキングに強い。

https://www.acledabank.com.kh/kh/eng/

3)Advanced Bank of Asia Limited (ABA Bank)
Royal Bank of Canadaが運営するカナダ系の外国資本銀行でインターネットバンキングに強く、支店数が急増している。米ドルの定期預金金利が5.50%と高い。
口座開設には6ヶ月以上のビジネスビザ(E)が必要、支店お窓口で口座開設が可能。

4) Cambodian Public Bank Plc., パブリック銀行
第4位は預金残高比率が5.4%のパブリック銀行、りそな銀行、JCBと提携。運営母体はマレーシアのパブリック銀行であり、全額出資によって設立された完全子会社です。2014年にりそな銀行と業務提携を開始、りそな銀行員の駐在員はいない。りそな銀行で法人口座を開設している企業は海外進出支援が受けらる。

5) Sathapana Bank Plc.サタパナ銀行
2008年に開業したカンボジア初の日系商業銀行マルハン ジャパン銀行とカンボジアの大手マイクロファイナンス機関サタパナリミテッドが合併し、2016年4月より商業銀行として営業を開始。
カンボジア国内の全25州に172を超える支店と360台以上のATM(日本語 対応)を設置。2021年1月より本店はノロドム通りのサタパナタワーに移転し営業。日本語対応のジャパンデスクスタッフも常駐しています

https://www.sathapana.com.kh/jp/japan-desk

その他、日系、ジャパンデスクのある銀行

1)Jトラストロイヤル銀行

J Trust Royal Bankは旧ANZ Royal Bankの株式の過半数を取得し、2019年8月にカンボジアでの事業を開始、カンボジアの主要外国銀行の1つです。

J Trust Royal BankはJトラスト株式会社(東京証券取引所 スタンダード市場(証券コード:8508))とRoyal Group(カンボジア最大のコングロマリットの1つ)の合弁会社。JトラストはJ Trust Royal Bankの株式を55%を保有し、Royal Groupが残りの45%の株式は保有。

2)プノンペン商業銀行(PPCB)
プノンペン商業銀行は、SBIホールディングスと韓国の現代グループとの共同出資で設立された銀行。SBIは2016年に全持株を韓国の金融機関に売却したため、現在は韓国系母体の銀行として経営されている。

2013年にジャパンデスクを開設し、日本人銀行員が常駐している。カンボジア国内で唯一非居住者の口座開設が公的に認められている銀行です。

https://www.ppcbank.com.kh/japan-desk/

3)SBI リーホー銀行
SBIリーホーバンクの前身であるリーホー・マイクロファイナンスは、カンボジアで両替業、住宅用不動産開発事業、資金決済送金事業、損害保険なそを展開する金融コングロマリットの中核会社の一社で、2018年12月時点のマイクロファイナンス総資産ランキングにおいて8位出会った。SBIホールディングス株式会社がSBI LY HOUR Bankの株式を70%保有。

注:シェア比率は精査していない。

口座開設についてはこちらを。

Wiseの最新カンボジア銀行口座開設ガイド:人気銀行・送金方法解説!
https://wise.com/jp/blog/open-bank-account-cambodia

参考サイト:

https://ja.sekaiproperty.com/article/1233/cambodia-property-investment-open-bank-account

No comments: