昨年、不整脈(発作性上室性頻拍)と診断された治療方法は二つ、1)薬服用、2)カテーテルアブレーション治療、 とのこと。薬は対処療法、発作の時の飲む頓服薬、まあ、これで治まるが体力を消耗する。発作性上室性頻拍は急に脈拍が180-190と早くなり、安静にしていると治まる、長期化することもある。
カテーテルアブレーション治療をすればほぼ再発は概ねゼロとのことで治療は3泊4日の入院、高額医療のため限度額適用認定申請をする必要がある。
昨年と同様な動悸を不整脈として認識するまでに何度か起こっている、50代半ばの頃だっただろうか、最初は日本でだった。ラーメンを食べていたら急に動悸が起こり直帰して横になった、その次は半年か1年後にピザトーストを食べたらだった。食べ物の影響かと考えていたがそうではなかった。その後、海外赴任し、これも1年後くらいにアディスアベバで、これはかなり動悸とめまいが酷かった、その次が1年後くらいにアンマンで、何れも数時間の安静で回復していた。それまでは1年に1回か半年に1回の頻度だったがコロナ禍になる直前から日本だが、そのころから軽い発作を含めて頻度が増してきた。
昨年6月の夜半からの動悸は朝になっても治まらず、これまでにお世話になったNTT東日本関東病院循環器内科へ連絡したところ直ぐに来てくださいとの指示だったので行った。脈拍190くらいで医師たちが驚いていた、すぐにこれは不整脈(発作性上室性頻拍)ですと診断された、心電図に現れるようだ。
それから、3カ月ごとに循環器内科を受診していたが、要するに冒頭の通り、治療は二通りしかなく、抜本的な治療はカテーテルアブレーション治療ということであった。当初、この治療を躊躇し薬で抑えられればと考えたが1年経過しても状況が変わらず、頻度も増す傾向だったので治療を受けることにした。
カテーテルアブレーション治療(カテーテル心筋焼灼術)
https://www.nms.ac.jp/hosp/section/cardiovascular/guide/cure001.html
仕事の関係で一旦延期したが、この度、カテーテルアブレーション治療を11月30日から12月3日に入院治療することにした。入院日は秋晴れでしたね、5階の病室の外に紅葉したカエデが視野に、人工地盤のようです。どうやら南か南西向きのようです。
治療の日程は以下の通りです、初日に必要な検査をして2日目にカテーテルアブレーション治療を実施、その後経過観察でした。
1日目、入院、心電図などの各種検査2日目、カテーテルアブレーション治療
3日目、経過観察
4日目、退院
このカテーテルアブレーション治療はかなり大がかりでした。心臓にカテーテルをいれるのだから当然と言えば当然なのですが。2日目の早朝9:30から治療開始、それまでに点滴を付けたり、前日から抗生剤を投与、 ストレッチャーで病室から治療室へ移動、治療室へ入った瞬間からものすごいスピードで5-6人が同時並行的に治療準備を行い、治療となった。意識がある程度の鎮静剤が投与され、うとうとした感じで会話は聞こえていた、眼鏡を外してきているので周囲はまったく見えていないが、モニターのの数がかなりあった。
カテーテルアブレーション治療は事前に心臓内の伝導線の状況がわからない、カテーテルを入れて信号をだして初めて異常個所がわかるとのこと、概ね分類が出来ていてその8-9割のカテゴリーに入る箇所の複数の伝導線異常で、それを一つ一つ人工的に不整脈を起こしながら確認してその伝導線を冷凍メス(マイナス80度)で機能を停止させていった。
かなり手間取ったのであろう、脚の付け根左側の静脈からカテーテルを挿入、その次に右側んぼ静脈、鎖骨のあたりの静脈からも、後でわかったが脚の付け根右側の動脈も使った。治療時間の9時半から14時までかかった、所要4時間半だった。ほとんどうとうとしていて声をかけられて気が付いた。
最初は仰向けに寝ることによる腰痛が酷くて困ったなあと。
治療後、絶対安静となり仰向けのままベッドの住人に、至れり尽くせりなのですが仰向けにしていると腰が痛くて、これだけはどうにもならず。
5時間後に動けるようになり、寝返り、膝を曲げられ、45度までベッドを起こせるようになった。夕食も用意されたがベッドの住人のまま、ベッドから下りられたのは翌朝、夜半から微熱が続いたが治療後はそうなるとのこと。
3日目は経過観察でしたが微熱が下がらず、ボーとして窓の外を見ながら一日を過ごした。食事は3食用意された。
請求書概算が届いたのですが、月を跨いでいるので2枚、保険医療費は月毎の計算になるようで限度額適用認定を使ったのですが、11月分は非適用月として通常の3割負担として計算され1.7万円、12月分は適用月で57600円+実費(食事代、パジャマ代)で計算され約6万円でした。高額医療の入院治療は同月内に収めると全てが限度額適用にまとめられるようです。
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