Saturday 7 March 2015

エルメネジルド・ゼニアと毛織物業と津島

エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)の生地を探していたら下記オンラインショップがヒットした。どんな会社かと会社概要を確認したら、実家の目と鼻の先、姪たちが通った小学校の近くだった。

背広屋 石K(石敬毛織)
http://store.ponparemall.com/ishi-k/

この店で扱っているスーツは、エルメネジルド・ゼニア等の生地を使って仕立て業者に依頼してスーツを仕立てている製品を販売している、スーツをオンラインで買おうとは思わないので実家に戻った時にでも試着が可能かどうかを問い合わせた。見本は店に置いてあるようだったが、当然ながらエルメネジルド・ゼニアの生地は呼び水、在庫は殆どないし、季節の終わりでは為す術がないが情報だけ確認した。

この地域、かつては、毛織物業が栄えた地域、その理由は毛織物業の父と言われた片岡春吉の業績による。

抜粋:
モスリンよりも丈夫で使い道が広いセル織物を織りだすため、幾多の困難に遭遇しながらも織物部品を工夫発明し、セル地で布の強さも染めた色も、外国製に劣らない優秀な品の生産に成功しました。
http://www.1898.jp/hk.html

石敬毛織、毛織と名が付いているものの現在は毛織物業ではなく、スーツなどを取り扱っている小売業をしている。時代の趨勢から多くの毛織物工場が潰れ、その昔、跡地が更地になっているのをよく見かけた。 毛織物業の知識を活かして転業できれば幸いだが。

石敬毛織の所在地は、津島市に隣接する佐織町、現在は平成の市町村統合で愛西市と名を変えている。佐織町と言えば織田信長の父の居城が勝幡にあり、信長はここで生まれたとの説がある。真偽はともかく、津島神社のある津島市は歴史的には織田信長、豊臣秀吉に所縁が深い。

津島から桑名へは、江戸時代、東海道の七里の渡しの代替航路であった。現在の天王川公園が湊だったようだ、そこから佐屋川を経由して木曽川、長良川、揖斐川を経て桑名への河川航路があった。 その津島の川祭りである天王川祭りを含めた愛知県の祭りが、今年、世界無形遺産としての登録申請される予定だ。

話がそれたが、多くの毛織物業者が転業を余儀なくされたが、今でも幾つかの毛織物業者はエルメネジルド・ゼニアと競合する?ほどの高い評価を得ている生地を織っている。

御幸毛織、 葛利毛織、山長毛織、片岡毛織、兒玉毛織等だ。

片岡毛織(三越伊勢丹のスーツ)
http://www.1898.jp/index.html

御幸毛織
http://www.miyukikeori.co.jp/

山長毛織
http://www.yamacho.co.jp/

兒玉毛織(礼服用生地)
http://www.c-com.gr.jp/kodama/

三星毛糸
http://mitsu-boshi.jp/

ダイドー毛織(工場が愛知県にあった)
http://www.daidoh-limited.com/index.html

これらの生地で背広を仕立てる店、一例であるが。

グローバルスタイル
http://www.global-style.jp/
http://www.global-style.jp/archives/shopmap/ginzahonten

ヨシムラ(葛利毛織)
http://www.vightex.com/index.html

銀座山形屋(御幸毛織、葛利毛織)
http://www.ginyama.co.jp/ginyama_blog

DANKAN
http://dankan.co.jp/

榮屋
http://www.zds.cc/

セニアの生地
http://www.order-suits.com/design/fashion_term/brand_fabric/zegna.html 

ゼニアスーツ研究所
http://www.zsuit.net/

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