8/15 16:30~ 危機に瀕する「外苑いちょう並木」:都庁記者クラブにて、石川幹子中央大学研究開発機構教授が緊急記者会見
「神宮外苑再開発に関わる東京都環境影響評価審議会」が急遽8月16日に開催されるとの発表を受けて、石川幹子中央大学研究開発機構教授が緊急記者会見を開きます。
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緊急記者会見のお知らせ
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危機に瀕する「外苑いちょう並木」
新宿御苑トンネルの建設に伴う樹林保全の実態調査を踏まえて
――昭和59年(1984年)~令和4年(2022年)――
日時:2022年8月15日(月) 16時30分~
会見場所:東京都庁記者会見室
発表者:中央大学研究開発機構・機構教授、東京大学名誉教授 石川幹子
連絡先:〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27 中央大学3号館 12階 31207
資料:危機に瀕する外苑いちょう並木
<会見の主旨>
神宮外苑の再開発にあたっては、「外苑いちょう並木が守られるか」について、5月26日に開催された東京都環境影響評価審議会第一部会で、委員から「データの提供が不十分であり、疑念が払拭できない」との意見が出され、結論が持ち越しとなっていました。再開される日時は明らかにされていませんでしたが、8月12日(金)、突然、8月16日(火)午前10時からの開催が通知されました。
最大の疑念は、いちょう並木の直近8mの位置に、神宮球場の店舗と外野スタンド、球場の基礎が地中に掘削・構築されることが、今後、百年の時を超えて、如何なる影響を与えるか、全く情報が提示されなかったことにあります。樹齢112年を数える外苑いちょう並木の、今後100年以上にわたる情報を得ることは、一般的には不可能と思われます。
しかしながら、隣接する新宿御苑において、歴史的に検証しうるデータが存在しています。新宿御苑のいちょう並木は、内藤新宿の火防樹として江戸期に旧玉川上水沿いに植えられたもので、外苑の母樹に相当し樹齢300年にのぼります。
御苑の森は、都市計画道路の整備により伐採の危機に瀕していましたが、東京都が計画変更を行い、御苑トンネルをつくり、環境省・新宿区等と協力をして保全された経緯があります。
この会見は、昭和60年から開始された樹木保全に携わった当事者である石川が、保全の実態(トンネルからの距離)と樹木の残存率に関する40年間の推移を分析したデータを開示するものです。
外苑のいちょう並木は、風前のともしびです。百年の計で創られた外苑です。私達の世代が、国民の奉仕で創り出された外苑の「これからの百年」に終止符を打つことは、許されることではないと存じます。
心を鎮めて、物言わぬ、いちょうの聲に耳を澄ますべき時であると思います。
8月15日の終戦記念日の会見となります。命の尊厳を守ることを、深く祈る報告といたしたく存じます。
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