Sunday 17 July 2022

肉の万世とお茶の水サンクレール

 御茶ノ水に行ったのでお茶の水サンクレール(聖クララ(光))地下にある肉の万世で食事した、ここ10年以上、御茶ノ水へは足を向けておらず、しかし、80年代、90年代はよくブラブラしたことを思い出して入ってみた。変わらずいい味のハンバーグランチ、ライスに豚汁付が何とも言えない。



肉の万世、老舗肉屋だと勝手に思っていたが、戦後に秋葉原で開業した電気部品商・鹿野無線が母体でドッジ・ライン不況の際に精肉・コロッケ商「万世」へ業種転換し、昭和24年に創業した。秋葉原電気街では異色の大型飲食店として成功し、自社直営牧場を擁するまでに発展した。なお、創業者の鹿野明は独立前にヤマギワに勤めていた。

万世は神田川に架かる万世橋の名を取っている。10階建ての肉の万世本店ビル(1991年築)は秋葉原からでもよく目立つ。それ以前もビルだったような記憶だが、定かではない。この本店ビル、2021年9月に日鉄興和不動産へ売却していた。リースバックで店舗はそのまま使用しているが、コロナ禍の長期化による影響であろう。

https://www.asahi.com/articles/ASP9H61MFP9HULFA014.html

お茶の水サンクレールだが、ビルの名前は「新お茶の水ビルディング」という。日本出版販売が所有者であり、本社が所在する。1981年に竣工、22階建てビル。そして、病院棟として140年の歴史を誇る井上眼科病院(済安堂医院)がある。

もしかしたら井上眼科との関係でSaint Clair(仏語でClairは光)、Saintを付けているのでアッシジの聖キアラ(クララ)のことなのか?目や眼病の守護聖人である聖キアラ(クララ)から引用したのではないか。聖キアラ(クララ)は聖フランチェスコに最初に帰依した一人でありフランチェスコ会の女子修道会クララ会(キアラ会とも)創始者で絵画には象徴とする聖体顕示台、聖体容器箱、ランプを持つ姿で描かれる。

もう一人、目、及び視覚障害者の守護神、聖ルチア(シラクーサのルチア)がいる。ヴェルファイア・サンタルチアの何も使われている。名前がやや異なるのでお茶の水サンクレールはアッシジの聖キアラ(クララ)なのでは、参考までに、シラクーサのサンタルチアについては下記のとおり。

シラクーサのサンタルチア
https://eastriver229.blogspot.com/2021/08/blog-post_6.html

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