神宮外苑の銀杏並木をはじめ東京都の街路樹にはイチョウが多い。また、東京都の木はイチョウである。それにはそれなりの理由がある。
1耐火性が高く、火災の延焼を防止する、
2地震の際、建物が道路上への倒壊を防ぐ、
3排気ガスに強い、寿命が長く、苛酷な環境でも生き残れる、
4景観が美しい、など。
イチョウは葉や幹に水分を多く含むため、耐火性が高く、火災の延焼を食い止める効果が期待できる。江戸時代には防火用の空地である火除け地にイチョウが多く植えられ類延焼を防いだ。マキ、スダジイ、サンゴジュ等も耐火性が高い。関東大震災の際に浅草寺を大火災から守ったという実績もある。
阪神淡路大震災の時には、瓦礫の道路上への流入を街路樹が防いだため、救助や輸送活動がスムーズに進んだという報告もある。
イチョウは排気ガスに強く、寿命が長いという特徴もある。街路樹は、排気ガスや騒音、夏の強い日差しなどの環境問題に対処したり、ドライバーの視線誘導に役立ったりする役割がある。
写真は神宮外苑、2024/11/30。
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