カキノキ(柿の木)の剪定は、実付きや木の健康を保つためにとても大切です。以下に、基本的な剪定方法を時期別にわかりやすく解説します。
🍂【1】剪定の適期
主な時期:
- 冬季剪定(休眠期):12月~2月
- 木が休んでいる間に行う基本的な剪定
- 枝の整理や樹形の整えに適している
- 夏季剪定(軽剪定):7月頃
- 日当たりや風通しを良くする目的
- 徒長枝や混み合った枝を整理
✂【2】剪定の基本方針
① 枝の種類の見極め
- 結果母枝(けっかぼし): 実をつける枝。前年に伸びた短い枝で、花芽がついている。
- 徒長枝: 真上に勢いよく伸びた枝。実はつきにくく、栄養を奪う。
② 剪定の目的
- 日当たり・風通しを良くする(病害虫予防)
- 樹形を整える(高さ・広がりをコントロール)
- 実付きを良くする(花芽の充実)
🌿【3】実際の剪定手順(冬季剪定)
- 枯れ枝・病害虫枝・交差枝の除去
- 枯れている枝や、交差してこすれている枝を根元から切る。
- 徒長枝の剪定
- 真上に伸びる勢いのある枝は、基部から切るか、1/3~1/2ほど切り戻す。
- 込み合った枝の整理
- 中央部が混み合っていると日が当たらないため、内側に向かう枝は間引く。
- 結果母枝を残す
- 実をつけるため、前年伸びた短い枝(結果母枝)はなるべく残す。
🌞【4】夏季剪定のポイント
- 実が大きくなってきたら、日陰になる葉を少し間引く(葉の7~8割は残す)
- 徒長枝の処理:伸びすぎた新梢を軽く切ることで、養分が実に行きやすくなる
✅【5】注意点
- 切りすぎない:切りすぎると翌年実がつかないことがあります
- 花芽は前年枝につく:剪定で花芽を落としすぎないように注意
- 毎年こまめに整えるのが理想
(続く)
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