砂漠のトリュフDesert Truffle「ファガアfagga」or「カマアkama’a」
何年か前にダマスカスの春先にシャラーン商店街で見かけたキノコ、店先に並んでいたのですが何かわからず、これは何だと尋ねるとマッシュルームだとの返答だった、それで友人に訪ねたら砂漠からとれるトリュフ(砂漠のトリュフ)だという。
スウェイフィエの八百屋に売っていた。9JOD/kg。
このトリュフ、クフ王の食卓にも上ったと伝えられている「砂漠のトリュフTerfeziaceae」で中東の砂漠で春に雷雨の後に採れるキノコで、シリアでは「カマアKemeh」、イラクでも「カマア」、ヨルダンでは「キマ」、「チマ」とも呼ばれている。サウジアラビア「ファガ」、クウェートでは「ファガア」です。
2月中旬から3月初旬、冬の終わりから春先にかけて雷雨と雷鳴によって生育し、雨と雷がセットで訪れると2週間後に砂漠のトリュフの収穫期になると伝えられている。
砂漠のトリュフ、今が旬との情報ですがアンマンでは話を聞いたが未だに現物にお目にかかっていない。今年のお値段は1kg26JD(日本円換算で4000円になります)、かなりのお値段、数年前のアンマン情報では1kg10、14、20JDとのこと。値段の違いは大きさとのこと。
先日、ダウンタウンへ行ったので野菜スークで探してみたが見当たらない、スタッフによるとダウンタウンは貧乏人しか行かないので売っていないとのこと、アンマンではスウェイフィエ(アンマンの青山)かメディナムナワラ通りの路上で販売しているとのこと。
さて、砂漠のトリュフと言ってもフランスの黒トリュフ(黒いダイヤ)やイタリアの白トリュフとは別物のキノコである、形状は似ているが。
砂漠トリュフDesert Truffle、日本語ではイモタケという。イモタケは子嚢菌チャワンタケ目アミガサタケ科イモタケ属のキノコ、他方、トリュフは子嚢菌チャワンタケ目セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属のキノコでありイモタケはトリュフとは科レベルで異なる別物で、香りや味、調理法も全く異なる。
砂漠のトリュフは、砂漠(土漠)の中で生育しているが、トリュフは石灰岩土壌のナラ、ブナなどを宿主として根に共生体を形成する外生菌根キノコである。
雷の落ちた場所ではトリュフ(イモタケ)がよく育つ事が経験的に知られているが、これは落雷による高電圧の印加により窒素が固定され、生じた亜硝酸塩が養分になるからである。
人を頼ると目的に到達しないヨルダン、自分の足で見つけた。といってもいつも行く商店が集まっている八百屋の前でこれ見よがしに売っていた。なので同僚たちと試食することにした。お値段は9JD(1400円相当)/kg、砂漠のトリュフパスタの試食会をした。ダマスカスのシャアラーンで見かけた砂漠のトリュフはデルゾール産だったが、アンマンのは新鮮さが見られないので聞いてみたらマグレブという、遠すぎる、どうせいい加減なことを言っているのであろう、ここならシリア産だと思うが。
スライスして
炒めた
イモタケ
Beneath Desert Sands, An Eden of Truffles
Desert Truffles
http://syrianfoodie.blogspot.com/2010/03/desert-truffles.html?m=1
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