Friday, 6 February 2009
キルギス、マナス米空軍基地閉鎖、NATOに対抗した即応部隊創設
ロシアが動き出したようだ。
キルギスには米空軍基地(マナス)とロシア空軍基地(カント)が存在する。米空軍基地のあるマナス空港はビシケクの郊外にあり、民間と共用しているのでビシケクに到着するときに米空軍輸送機を目にする。この米空軍基地は、米軍のアフガニスタン侵攻の輸送拠点として利用された。
2月3日、キルギスのバキエフ大統領は訪露してメドベージェフ大統領と会談し、マナス米空軍基地を閉鎖する考えを明らかにした。議会は5日にも基地閉鎖を承認する見通し。その見返りはロシアからの20億ドルを超える融資だ。
2001年の米軍のアフガニスタン侵攻ではロシアは米軍の中央アジア地域の軍事基地利用を容認したが、2003年のイラク侵攻後、ロシア利権が反故にされたからだろうか、反米を明確にしている。
ウズベキスタンにも米軍基地があったが2005年9月のアンディジャン事件以降、米軍を追い出し、中央アジアではマナス空軍基地だけだった。
また、4日、ロシアなど旧ソ連を構成した7カ国で組織する「集団安全保障条約機構」は、モスクワで首脳会議を開き、合同の即応部隊を創設することで合意した。これはNATOに対抗するものだ。
旧ソ連構成国である中央アジア諸国への軍事面での影響力を強める狙いのようだ。
写真は2007年2月。
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