Monday, 4 May 2020

ダリガ・ナゼルバエバ上院議長解任

ダリガ・ナゼルバエバ上院議長解任。
カザフスタンの憲法上、大統領が辞任・死亡した際に上院議長が代行することになっている。実際、トカエフ現大統領は上院議長の時にナゼルバエフ前大統領が辞任し、トカエフ上院議長が大統領代行となり、そのまま選挙を経て大統領に就任した。

その際、ナゼルバエフ前大統領への忠誠を示す意味で就任直後に二つ重要なことを行っている。一つは首都アスタナをナゼルバエフ前大統領のファーストネームであるヌルスタンへ改名、もう一つはトカエフ大統領の前職である上院議長職にナゼルバエフ前大統領の長女ガリア・ナゼルバエバを推したこと。これでトカエフ大統領は自身のバックアップ体制を強固にするとともにナゼルバエフ家に忠誠を示したことになる。他方、サンドイッチ状態との指摘もあるが。

ナゼルバエフ前大統領は国家安全保障会議議長として継続して国家全体のリーダーとして君臨している。なんらかのきっかけは、4月15日、憲法委員会は、上院議長から将来的に憲法第61条第3項の解釈についてレビューする請願書が提出されていたと公表したことかもしれない。この項は、国会が政策決定における全ての重要な分野における基本方針の策定と規定を決定する最高機関であると位置付けられていることである。

この行動が、今回、ナゼルバエバ上院議長を解任したことにつながると解釈するのか、容易ではない。
https://eurasianet.org/perspectives-kazakhstan-tokayev-takes-bite-out-of-nazarbayev-sandwich?fbclid=IwAR0voz0t1v0LErVWFGgT3TLkMuPM9495p8rw8dZZqki0jtqKtsWGZYD1Yh4

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