スリランカ(Sri Lanka)は、シンハラ語で、シュリー・ランカーと発音する。
シュリーは「聖なる」という意味の接頭辞であり「光り輝く」「高貴な」といった意味合いを含み、
ランカーは古くよりこの島を示す固有名詞である。
一説には「美しいこと」を意味する単語アランカーワと同根とも言われる。
よってスリランカは「聖なる美しい島」の意味となる。
首都は、コロンボと思いがちだが、1984年に首都をスリジャヤワルダナプラコッテ(Sri Jayewardenepura Kotte)へ遷都している。コロンボの東、約15キロに位置している。
ただし、移転したのは国会議事堂と森林局のみのようで、他の行政機関はコロンボに残っているため、首都機能は現在でもコロンボとなる。
コロンボの名称の由来は、シンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸(Kola-amba-thota)」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボに置換えられたと言われている。
私が子供の頃は、スリランカはセイロンと呼ばれていた。1972年に立憲君主国家から共和制に移転した時にセイロンから現在の国名であるスリランカへ改称された。しかし、国旗は変わっていない。
太平洋戦争の終結に伴い、インドは各宗教ごとに独立して行った、ヒンドゥー教徒多数派地域がインドを名乗り、イスラム教徒多数派地域がパキスタンを名乗り、仏教徒多数派であるセイロン島がセイロン(Dominion of Ceylon、自治領ではなく独立国家)として1948年2月4日に独立した。それぞれ、英連邦に属する。
セイロンは、セイロン島のなから来ており、セイロンの名の由来は、紀元前5世紀に最初の王朝の初代の王になったウィジャヤが、獅子(シンハ)と人間との間に生まれた親の子であったことから、子孫をシンハラ、獅子の子孫といい、島の名をシンハ・ディーパ、ライオンの島(法顕の『仏国記』では師子島)と呼んだことに因んでいる。
インド洋交易に従事したアラブ人商人は、この島の名をセレンディープ(Serendip)と訛って呼び、16世紀に来島したポルトガル人は、セイラーン(Ceiliao)と呼んだ、その後、英国人がセイロンと呼ぶようになったようである。
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