Saturday 16 November 2019

手書きの「エスメラルダ農園ゲイシャ」、元競馬場前の珈琲焙煎所

2019年11月に気が付いたが、目黒通り、元競馬場前の蕎麦屋の並びに珈琲豆焙煎所がオープンしていた。そこで目にした手書きの広告、豆の名はエスメルダ農園の「ゲイシャGeisha種」。
このゲイシャ種、アラビカ種の品種でエチオピアのカッファ地方、ジンマの西方、のゲイシャ村のコーヒーの木に由来しwikiによると1931年に分離された在来品種とされている。その後、ケニア、タンザニアを経て1953年にコスタリカの農学研究所へ持ち込まれた。しかし、コスタリカでの栽培地の標高が低く、味がそれほどでもなく長く見捨てられていた。2000年になりパナマのボケテにあるエスメラルダ農園で耐病性品種として偶然に栽培された。
ちなみに筆者はエチオピアのジンマ地区とパナマのボケテには滞在したことがあるが、当時は認識していない。ボケテに泊まったが1990年代初めなのでまだゲイシャ種はもう少し後になる。
エスメラルダ農園のゲイシャ種は、2004年にコーヒーの国際品評会ベスト・オブ・パナマで当時の落札最高額の世界記録を更新して優勝し、一躍脚光を浴びるようになった。
広告にあるエスメラルダ農園というのはこのエスメラルダ農園で、スウェーデン人が開いた古い農園、1964年にバンク・オブ・アメリカの元社長ルドルフ・ピーターソンが買い取ってそれを息子のプライスが受け継ぎ、孫のダニエル・ピーターソンがゲイシャ種を栽培し味を発見した。
ゲイシャ種、どんな味なのか、容易に試飲できる金額ではない、100gで3000円以上の値が付いている。wikiによると以下の表現である。
味は蜜柑やレモンといった柑橘類あるいはネクタリンやパッションフルーツといったフルーティな酸味と甘みがあり、蜂蜜やチョコレートのような残り感を持つものもある。そして、ジャスミンやベルガモットのようなフローラルな香りの、強い風味を持つ。
どんなコーヒーなのか?
さて、この珈琲焙煎所で淹れたてのコーヒーが飲める。オリジナルブレンドが550円、この辺りのお値段エスカレーションが激しい、神田須田町の老舗と同じ値段だ。このブレンド、パナマ・ゲイシャ種とは別物。
開店当初は開けていなかったようですが、2階にカフェスペースがあります。建物が古民家風、階段の急さ加減がなんとも味わいがある。

ゲイシャの他にもエチオピア産をはじめ、ブルーマウンテンなどの高級珈琲豆も扱っている。

ちなみに、以下はパナマ大使館の説明。
【パナマ】運河と「幻のコーヒー」の国―― アニメ、盆栽など日本文化じわり https://news.yahoo.co.jp/feature/735


ゲイシャコーヒーレポート




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