Friday, 7 December 2018

ユダヤ教のお祭「ハヌカ」

ハヌカ、別名光の祭り、ユダヤ暦キスレブ月の25日から8日間祝われます。2018年は12月2日の日没から12月の10日の日没まで。

由来はギリシャに支配されていた紀元前156年にイスラエルがエルサレム神殿を奪回し、開放する。その際、ギリシア軍は神殿の燭台(メノラー)を点す油の壺をユダヤ教弾圧の一環として汚した。ユダヤ人が神殿を取り戻した時、汚されていない油壺が一つだけ見つかった。

その油は、一日分に満たない量しかなかったのにもかかわらず、点してみると8日間も燃え続けた。この奇跡を記念して、祭日としてハヌカがお祝いされるようになった。そのため、ハヌカは別名「光の祭り」とも呼ばれる。

油にちなんで油で揚げたものを食べる、レヴィヴァ(ジャガイモをすり潰して揚げたもの)やスフガニア(ドーナッツのようなもの)。それと、種火用を含む9本のろうそくを立てるハヌキアと呼ばれる燭台が欠かせない

ハヌカのお祝いにまず欠かせないのは「ハヌキア」という燭台で「メノラー」という燭台(イスラエルの紋章)よりロウソクを立てる部分が2本多い、計9本のロウソクが立てられる。初日に種火用と一本目に火を灯し、日が経つごとに一本づつ灯していく。

ハヌカには、ドレイドルと呼ばれる四角錐の独楽(こま)とハヌカ・ゲルトという丸い金貨(中はチョコレート)です。ドレイドルには、「ネス・ガドール・ハヤ・ポー(偉大な奇跡がここに起きた)」の頭文字となるヘブライ文字、ヌン、ギメル、ヘー、ペーという字が刻まれている。それを子どもたちが回して何の文字が出るかでコインやお菓子などをやり取りして遊ぶ。

ハヌカの料理で代表的なのがレヴィヴァ(ラトケス)とスフガニア、いずれも油を使った料理です。ハヌカは、光のお祭りなので油を使った料理を食べることでも歴史的事実を記憶にとどめようとしている。

レヴィヴァはジャガイモを磨り潰して油を引いたフライパンで焼いたパンケーキのようなもので、アップルソースやサワークリームをかけて食べます。東ヨーロッパで広く食べられていたものがイスラエルへの移民を通じて広がったようです。

スフガニアは揚げたパンの中にジャムをいれて表面に粉砂糖をまぶしたもので、ドーナッツのようなものです。オーソドックスなのは中身がいちごジャムですが、チョコやクリーム、ナッツなど色々なトッピングがあるようです。

https://japan-israel-friendship.or.jp/special/festival/829/?fbclid=IwAR0g3O9H4FB1Qu_178naZuOG_FYlAXkGKYR4Dfp64_pMkWhTt05zVlBafJ0

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