エチオピアは珈琲豆の産地である事はよく知られているが、筆者は、アジスアベバで美味しい珈琲にまだ巡り合った事がない。
一説には、品質の良い豆は輸出してしまうので国内には輸出出来ない豆しか残っていないとのこと。
しかしながら、珈琲の味は豆の焙煎のやり方次第で少しくらい程度が低い(評価基準を把握していないのですが)豆でも美味しく仕上げられるはず、されどそういうのにも巡り合った事がない。
エチオピア人は伝統的にコーヒーを自家消費する、コーヒーセレモニーと言って、客人をもてなす作法のようだ。
チャコール豆をローストし、それを木の臼に入れてグラインドし、それをポットに入れチャコールの火で沸かし、注ぎ口に藁のような乾燥した植物を詰めてフィルタ代わりにして、デミカップに注いで出す。
このようなコーヒーの入れ方だと、かつてのトルココーヒー(想像するにトルココーヒーもこのような入れ方だったのであろう)と基本同じだが、今日のトルココーヒーはコーヒー豆の焙煎もキッチリとしグラインドもかなり細かく沸かしやすい状態になっていることから、カップの下には粉が残るものの上澄みは美味しい珈琲となっている。
前置きが長くなったが、その珈琲豆を試しに、飲んでみたいとの要請もあったので、空港の売店で買ってみた。250gでUSD4、85ETBだった。同じ要領でも豆のが粉よりUSD1高い。
試飲させてもらったがエチオピアコーヒーなので、判断は難しい。しかしながら、粉の香りは良かった。
市内のカフェで豆を売っているのでそちらのが良かったかもしれないが、リクエストを受信したのが出発当日で、しかも、雨が降り出したので空港で買うことにした。パッケージの黒ライオン、よく見かけるタイトルだが、コーヒー豆では初めてみた。
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