復活祭パスハは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われる。
大斎(四旬節)、復活祭の前にイエスの荒野での試みや十字架の受難を記念する「40日間」が設けられている。西方教会では、四旬節は復活祭の46日前にあたる灰の水曜日に始まる。
2024年の西方教会の復活祭は3月31日、正教会は5月5日である、この差はそれぞれの教会の暦の違いにある。西方教会は現代社会と同様にグレゴリオ暦を、他方、東方教会はユリウス暦を採用しているからである。
復活祭に至る期間は節制の期間である。
カトリック教会における大斎(だいさい)は、イエス・キリストの受難に心をはせるために行う食事制限のこと。「1日に1回十分な食事を摂り、あとの2食は少ない量に抑えること」が基本的な形である。
https://www.cbcj.catholic.jp/faq/lent/
復活祭前の準備期間を四旬節と呼び、復活祭に洗礼を受ける志願者の直前の準備期間と考えられてきた。また、すでに洗礼を受けた信者も、この期間をとおして節制と回心につとめ、自分の生活を振り返ります。
四旬節は「40日の期間」という意味で、イエスが荒れ野で40日間断食をしたことに由来し、それにならって40日の断食という習慣が生まれた。実際には、復活祭の46日前の水曜日(灰の水曜日)から四旬節が始まる。それは、主日(日曜日)には断食をしない習慣だったからです。灰の水曜日に教会では、回心のしるしとして頭か額に灰をかける「灰の式」という典礼がある。
キリスト教国では、灰の水曜日の直前に、「カーニバル(謝肉祭)」というお祭りがあり、古代や中世期の信者たちは四旬節に肉食を断っていたので、その前にごちそうを食べて大いに騒いた。その習慣が今日まで引き継がれているが、教会とは直接関係はない。
断食については、完全に食事を断つというよりも、十分な食事を控えることと考えられていて、以下のように「大斎・小斎」があります。大斎と小斎を守る日は「灰の水曜日」と「聖金曜日(復活祭直前の金曜日)」、小斎を守る日は祭日を除く「毎金曜日」です。
- 大斎
1日に1回だけの十分な食事とその他に朝ともう1回わずかな食事をとることができ、満18歳以上満60歳未満の信者が守ります。 - 小斎
肉類を食べないことですが、各自の判断で償いの他の形式、とくに愛徳のわざ、信心業、節制のわざの実行をもって代えることができ、満14歳以上の信者が守ります。
正教会における節制期間は大斎(おおものいみ)といい、復活祭の7週前の主日である断酪の主日(赦罪の主日)の日没後から始まり、聖枝祭前日の「ラザリのスボタ」(ラザロの土曜日)の前日金曜日に一応の区切りを迎える。
https://nikolaido.org/2023geratlent/
ラザリのスボタ、聖枝祭を経て、受難週がある。それぞれの日を、聖大月曜日、聖大火曜日、聖大水曜日、聖大木曜日、聖大金曜日、聖大スボタと呼び、毎日特別の礼拝を行い、イエスのエルサレム入城から受難を経て復活するまでのそれぞれの日を象り記憶する。大斎期間中には祈りと食事の節制が行われ、喜びと浄化の時とされる。(カトリック中央協議会HPを編集)
正教会の大斎中に食べて良いものいけないもの
https://jp.rbth.com/lifestyle/84948-seikyokai-daisaichu-tabeteyoi-mono-ikenai-mono
日本ハリストス正教会
https://www.orthodoxjapan.jp/