既に既成事実化されているが、毎日、南風なのか15:00きっかりに飛行音が聞こえてくる。下記の図に示すとおりの飛行ルートであり、その時間にFlightrader24などでみると渋谷区、目黒区、港区などの上空を通過しているのがよくわかる。
この新飛行ルートは、東京オリンピック2020に合わせて羽田空港の離発着枠を増加させるために2020年3月29日から新飛行経路(南風時)の運用が始まった。これまでは、発着回数は現在は830回/日。
新飛行経路の南風時に運用するのは都心上空を飛ぶルートであり、A滑走路及びC滑走路への着陸ルートとなる。つまり都心上空から羽田空港への着陸態勢に入る、よって、飛行高度は1000-750m、15-19時に運行される。
新飛行経路
https://www.mlit.go.jp/koku/haneda/action/
羽田空港飛行コース
https://www.ntrack.mlit.go.jp/NtrackTop/show
新飛行経路設定の背景:
訪日外国人観光客の増加及び2020年東京オリンピック・パラリンピック開催から、羽田空港の発着枠増加が国内外から求められていた。2016年、国土交通省は東京オリンピック開催までに羽田空港の国際線発着枠を年6万回から1.7倍の年9万9000回に増やすことを検討、これは新飛行経路の設定を含んだものであった。
横田基地空域:
東京周辺上空は、羽田空港、成田空港、そして横田飛行場(横田基地)の管制空域が複雑に入り乱れている。そのため新ルートの設定にあたっては、羽田空港の西方面上空に米軍管轄の広大な横田空域が存在(日本の主権が及ばない)することから、一部空域の返還について日米両国で交渉が行われた。当初、アメリカ軍側は軍用機の運用に支障が出かねないとして難色を示したが、日本側から新ルートを設定できなければ、2020オリンピックの運営に支障が出かねない、と申し入れ理解を求めた結果、東京都心上空の空域が返還されることで2019年1月末に合意した。
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