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1996年2月初旬、アラル海への視察予定が天候(ブリザード)のためウルゲンチ空港のヘリコプターの中で中止になった。あれから13年、今週末に駆け足でアラル海の元漁港(1960年当時)であるムイナックまで足を伸ばし、干上がったアラル海を視察した。
Nukus:
ウズベキスタンにある西部に位置する自治共和国、カラカルパキスタン共和国の首都、アラル海へのゲートウエイである。タシケントから飛行機で1時 間10分、こじんまりとした空港は空港らしく賑わっていた。NukusからレンタカーでMoynakまで片道210kmを日帰りで往復した。途中、 Mizdahanというイスラム遺跡にも立ち寄った。
Moynak and The Aral Sea:
想像していた以上に厳しい環境のようだ。ここには水面はもうない。1960年代から水位が低下し70年代後半には漁港としての機能は消滅した。現 在は、異物のように赤錆びた漁船が砂の上に並べられているに過ぎない。干上がったアラル海の塩分を含んだ微粒子が風と共に舞い、町全体がガスがかかってい るように見えた。現在の水面はここから120-140kmもさきになるという。
世界第4位の面積を誇ったアラル海、水位の低下に伴い環境が激変、そこに生息していた魚類、漁業や関連産業を生業としていた人々は水位の低下と共に消え去ってしまった。このドライアップは人類が破壊した最大級の環境破壊と報告されている。
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