Wednesday 14 March 2012

プリペイド方式のポケットWi-Fiを導入‐その6(EMチャージ用SIM+Pocket WiFi GP01申し込みと接続)

プリペイド方式のポケットWi-Fiを導入‐その6(EMチャージ用SIM+Pocket WiFi GP01申し込みと接続)

■EMチャージ+アウトレットの申し込み
イー・モバイルのプリペイド方式のデータ通信であるEMチャージをアウトレットのPocket WiFiとセットで正式に申し込む。正式に申し込まない限り、イー・モバイルのデータ通信は例えPocket WiFiルータを横から入手していても登録ができないことから、正式ルートしか残されていなかったのだ。ガードが堅過ぎるな、日本の企業は。

なお、b-mobileは確認していないが、プリペイド方式のデータ通信専用SIMを販売していることから利用可能と思われる。「1GB 定額 3,100 円」、こちらは次回以降に説明する予定だ。
http://www.bmobile.ne.jp/1gb/index.html

さて、イー・モバイルのアウトレットから注文したEMチャージ用SIM+Pocket WiFi GP01ルータが届いたので使ってみる。

▼注文してからの経緯
オンラインで注文、注文が確定するまで数日かかり、更に、数日かかって届いた。それでも1週間程度で現物が手元に届いた。

3月X日 2-3日前だったと思う、何も連絡がないのでそのままにしておいた。
3月8日 申し込み内容の確認メール
3月10日 契約手続き完了メール
3月11日 出荷の連絡メール
3月13日 届いた(代引き)

申し込みの時にクレジットカード情報を入力し、10000円と表示されていたのでてっきりクレジットカード決済かと思っていたら、代引きだった。どこかに代引きと書いてあったのは記憶している。

■届いたEMチャージ用SIM+Pocket WiFi GP01
早速中身を確認、Pocket WiFi GP01はGP02よりやや小ぶりで白いボデイだ。EMチャージのSIMは箱の裏に貼り付けてあった。バッテリーは小さいので長時間は使えなさそうな印象、本体内側に製造年月日が記してある、それによると2011年3月となっていた。操作方法は、先に横から購入しているGP02と同じだ。アウトレットだからなのか開封した形跡がみられた。


▼Pocket WiFi GP01の仕様
Huawei Technologies Co., Ltd
約48.6(W)×95.5(H)×14.1(D)mm
約80g(電池パック装着時)
W-CDMA / HSPA+ 1.7GHz/2.1GHz
受信最大:21Mbps/送信最大:5.8Mbps
連続通信時間:約4時間

▼USBケーブルの不備
充電しようと思いケーブルを確認するとマイクロUSBケーブルが入っているはずが、ミニUSBケーブルなのだ。良く使う短い方なのだ。カスタマーサービスに連絡、説明するもなかなか要領を得ない、こんなことはないのだろうか。

何度か説明した後、マイクロUSBケーブルを自宅宛て送付してもらうことで一件落着。GP02のマイクロUSBケーブルで充電した。

■接続設定と接続試験
充電後、近くのスタバへ出かけセットアップと接続を試した。

Pocket WiFi GP01をX61(WinXP)にUSBで接続する。この時点でEBOBILEと表示され、アンテナが3本立っていることが確認できた。

しばらくすると自動的に新たな機器として認識され、インストーラーが起動しドライバーのインストールを聞いてくるのでインストールする。

アイコンをクリックすると設定画面がブラウザーに表示され、ユーザー名、パスワードを入れるがなぜか接続状態が悪く、ページが先へ進まない。よってPCを変更。

▼MacBookProに繋げてみる
同様にPocket WiFi GP01の設定ファイルが表示されクリック、画面は同じ、ここで設定をEMチャージ用に変更して接続する。こちらはスンナリと先に進めることができた。XP61の状態が悪いのだろうか。

▼接続結果
かなりサクサク、下りで5Mbps(iPhoneのZtreme SpeedTest)でした。接続場所はスタバ。



■プリペイド方式の価格(EMチャージ)

10,000円分(ルータ付き)が前払いとなっている。その課金は63円/MB。

10,000円÷63円/MB=158.7MB

1万円で158.7MB分しか使えないのだ。これは完全従量制の価格、ルータが入っているとはいえ非常に高い単価だ。

EM チャージMyPageというプイペイドを購入するwebがあり、現時点(2日目)の内容を確認した。

2日目で「チャージ残高: ¥ 5,716」、 一日目は試験接続のみ、二日目は2時間程度繋いだだろうか。10,000円-5,716円=4284円÷63円/MB=68MBの使用量となる。僅かこれだけの使用量で4,284円の支払い(実際には1万円の前払いから差し引かれた利用料金)は、明らかに単価が高過ぎる印象ですね、推測だがこの従量制は選択されないという前提での価格設定なのでしょう。1日定額制で630円、7日間で2,205円なのですから。

イー・モバイルの売り文句「プリペイド式モバイルデータ通信アウトレット品」、「無料チャージ最大10,000円分」はPocket WiFiルータのアウトレット品と抱き合わせ販売をしているが、単にEMチャージSIMを発売するための方便、これで1万円、は暴利をむさぼり過ぎの感が否めない!

アウトレット品なのだから新古品だ、それにプリペイド用のSIMと抱き合わせで販売、実質的にはこの10,000円の内容は、「新古品Pocket WiFi GP01+EMチャージSIMのお試し品」の域を出ない。


正面切って63円/MBなんて、驚かない外国人はいないだろう。

最初から、 Pocket WiFi GP01+EMチャージSIM=10,000円と素直に売ればよいのに無料通信料最大10,000円分とかいうから可笑しくなる。

b-mobileの「1GB=3100円」というのがある、1GBというサイズが毎日帰宅後にインターネットに接続して1ヶ月間の利用データ量だ。もちろん、週末はかなり使うことになる。これで時々足りないことがあった。

▼選択型プラン
上記とは別に定額のプリペイドが用意されている、こちらを買いなさいといことのようだ。Pocket WiFi GP01だと最大の接続速度が21Mbpsなので30日定額プランEMOBILE G4、 5,460円(42Mbps)となる。

定額料     下り最大速度     提供期間     データ通信料
1時間定額プランEMOBILE G4
    315円     42Mbps*     1時間     使い放題
1日定額プランEMOBILE G4
    630円     1日
7日定額プランEMOBILE G4
    2,205円     7日
30日定額プラン
    4,410円     7.2Mbps*     30日
30日定額プランEMOBILE G4
    5,460円     42Mbps*


▼注意書きの内容とコメント
※チャージ残高が最低残高(189円)未満の場合には、通信をご利用いただくことができません。
(何故ですかね、全て使いきることはできないシステムなのですね。)

※1MBに満たないで通信が切断した場合には、1MBとして扱います。
(阿漕な計算方法だな。プランを従量制ではないので問題ないだろうけど、使うなと言っているようだ。)

※通信途中でチャージ残高が最低残高未満となった場合には、通信が切断されますので再度チャージをしてからご利用ください。
(これまた阿漕だ、海外の場合、接続速度が極端に遅くなる切断される事はない。)

※一度チャージしていただいた料金は、払い戻しは行いませんので予めご了承ください。(プリペイドだからね。)

■2年間使用した場合の料金試算
▼プリペイド方式
初年度(6ヶ月間使用)
30日定額プランEMOBILE G4
5,460円(42Mbps)/30日*6=32,760円
EMチャージSIM+GP01=10,000円
計42,760円

2年目(6ヶ月間使用)
5,460円(42Mbps)/30日*6=32,760円

合計75,520円

▼月極め払い方式
初年度
月額固定(初年度、ただし25ヶ月契約)
3,880円/月x12カ月=46,560円

2年目
3,880円/月x12カ月=46,560円

合計93,120円

93,120円-75,520円=17,600円

2年間での比較ではプリペイド方式のほうが17,600円安い。


■EMチャージ用SIM+Pocket WiFi GP01ルータ購入の意味
ここで今一度、このプリペイド方式のSIMとルータのセット購入の意味を考えてみたい。

1)使えるのか?
接続してみたところ、サンプルが少ないがさくさく感があったので概ね支障なく使えるであろうと思われる。イーモバイルは2012年3月からLTEサービスも開始する(プリペイドは除外)予定だ。

2)プリペイド式はお得なのか?
筆者のような仕事をしていると日本に長期間居ることは稀、よってプリペイド方式のが無駄がないだろうとの考えたが、プリペイド方式を年間6ヶ月間利用(30日を6回購入)で2年間利用を試算すると月極めより17,600円安くなるが、その手間を考えた場合果たしてお得なのかどうかは判断が付きかねる。時間価値をいくらにするかにもよるが、これまでの検討の時間を考えるとその程度の差額は当に吹き飛んでいる。

3)日本での短期滞在にプリペイド方式を利用する場合
1ヶ月の滞在を3回すると仮定すると必要金額は下記のように26,380円となるが、それよりもこのようなプリペイド方式のサービスがある事が重要だ。筆者が出張で海外に滞在しているときに利用している携帯電話会社サービスのように。

1ヶ月間x3回の場合
30日定額プランEMOBILE G4 5,460円(42Mbps)/30日*3=16,380円
EMチャージSIM+GP01=10,000円
合計26,380円

また、1日630円、7日2,205円と小刻みに使うことも可能だ。

4)Pocket WiFiルータの別用途
イー・モバイルのPocket WiFiルータはSIMフリーなので他社や海外の携帯電話会社が提供している3Gデータ通信でもプロファイル設定を変更するだけ利用できる。b-mobileの1GB3,100円も使えるだろう。

写真は、右がアウトレット品のGP01(21Mbps)、左が横から入手したGP02(42Mbps)、イー・モバイルでは登録できなかったが海外キャリアーで利用確認済み、躯体はGP02のがやや大きい。


■これまでの関連記事:

プリペイド方式ポケットWiFiルータ導入‐その1(各社サービス内容の検討)
http://eastriver229.blogspot.com/2012/02/wi-fi.html
プリペイド方式ポケットWiFiルータ導入‐その2(イー・モバイルのEMチャージ申込)
http://eastriver229.blogspot.com/2012/02/wi-fi_25.html
プリペイド方式ポケットWiFiルータ導入‐その3(海外SIMでのデータ通信試行)
http://eastriver229.blogspot.com/2012/02/wi-fi3.html
プリペイド方式ポケットWiFiルータ導入‐その4(ドコモのL-09Cに海外SIMを試みる)
http://eastriver229.blogspot.com/2012/03/wi-fi4.html
プリペイド方式ポケットWiFiルータ導入‐その5(ドコモのL-09CのSIMロック解除)
http://eastriver229.blogspot.com/2012/03/wi-fi.html

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