Wednesday 18 May 2011

ソフィアとブカレスト両地下鉄への円借款供与

日本政府は昨年の2010年3月10日、「ブカレスト国際空港アクセス鉄道建設事業」として418.7億円の円借款供与をルーマニア政府と調印、東欧ではブルガリアのソフィアに次ぐ都市交通への円借款供与となった。
http://www.jica.go.jp/press/2009/20100311_01.html

「ソフィア地下鉄拡張事業」(128.94億円、2002年2月6日調印)は中心部のトンネル工事のためにシールド工法が適用された。施工は大成建設、2009年9月時点で14駅、総延長18kmが開通している。
5月初旬ソフィアに滞在したときに地下鉄全線に試乗、セルヂカ駅にはシールドマシンの写真が展示してあった。
http://www.jica.go.jp/press/archives/jbic/autocontents/japanese/news/2002/000015/appendix.html

両国とも2007年1月にEUへ加盟しているため、最後の円借款プロジェクトといわれている。しかし、既存の枠組みに捉われず、日本企業の国際競争力を付けさせるためにも、近隣諸国での展開でも継続して効果的に拠出していくべきだろう。

個人的には両プロジェクトとも思い入れがある。ソフィア地下鉄は1996年から97年にかけてブルガリア国鉄国鉄経営改善計画調査を実施していたときにソフィア市から打診があった案件であり、ブカレスト地下鉄案件は、1999/2000年とブカレスト総合都市交通計画調査を実施中、提案されたものである。

何れの案件も当時勤めていた会社の上層部に今後の有望案件として東欧地域の短期的な重要性を説明したが、聞き入られず、営業予算も付かなかった。個人的には継続して情報のフォローをしてきたが、冒頭の通り、具体化した、残念の極みだ。

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