Thursday 7 October 2010

ルーマニアの偽警官、ロンドンへ進出

安全・テロ情報の転載です。2007年にEUへ加盟したルーマニア、ブカレストで名を馳せていた偽警官、移動が自由になったからでしょうか、ロンドンへも 進出している模様。

以下、情報です。

偽警察官による詐欺 2010年10月6日

1.過去数年にわたり、日本人を標的にした偽警官詐欺が多発していましたが、ロンドン警視庁は、皆様からのご協力や当館(在ロンドン日本国総領事館)との連携の下、本年4月に3人の容疑者を逮捕しました。情報提供等、ご協力いただいた方には改めてお礼申し上げます。

その際の同警視庁の感触によれば、組織犯罪の可能性が高いとのことでした。

2.その後司法手続きが進められた結果、9月27日、3人の容疑者に対して有罪判決(15ヶ月~24ヶ月の有期刑)が言い渡されました。いずれの容疑者も非英国人(ルーマニア人)のため、刑期終了後に国外退去になるものと見られます。

3.但し、警察は、容疑者の逮捕後は同種手口による被害報告は減少しているものの、犯罪組織そのものが壊滅されたわけではないため、同種手口の犯罪には、引き続き注意が必要であるとしています。つきましては、下記情報をご参考に、引き続き十分ご注意ください。

なお、被害に遭われる方の多くは、旅行者や留学生です。旅行会社、留学斡旋会社等の関係者の方は、広い注意喚起等もお願いいたします。

(1)多く見られる犯罪の手口の例

(イ)見知らぬ人物が地図を持って質問をしてくる。

(ロ)これに応じていると、警察官と称する二人組み(私服)が現れ、(偽造の)警察IDを見せた上で、同人物が尋問を受ける。同人は、求めに応じて偽警察官にIDやクレジットカードを見せ、暗証番号を伝える。偽警察官は、無線機を使いどこかに確認をとる。

(ハ)次に、偽警察官は被害者の邦人に対しても、ID及び所持しているすべてのクレジットカードの提示を求め、さらにカードの暗証番号を聞いてくる。正確な番号を言わないと警察署へ連れて行くと高圧的になる。

(ニ)偽警察官は、無線機でどこかに連絡をした後、カード類を返却するが、このうち1~2枚を気づかれないように抜き取り、立ち去る。最初に質問をしてきた人物も立ち去る。

(ホ)数十分以内の間にその持ち去られたカードが不正使用される。

(2)対策

(イ)見知らぬ人物が近づいて来た場合には、可能な限り関わり合わないようにする。特に、人気のない場所には絶対について行かない。

(ロ)警察官が、クレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞くことはないので、不審に感じた場合には、周囲にいる人に助けを求める。

(ハ)万一本件犯罪に巻き込まれた場合には、速やかに警察へ通報するとともに、カードの停止措置を行う。

4.今回の容疑者逮捕には、邦人の方から寄せられた情報が大きく寄与しております。つきましては、同様の犯罪に遭いそうになった場合や万一被害に 遭ってしまった場合には、最寄りの警察に届け出て頂くとともに、差し支えない範囲で当館にも報告いただければ、幸いです。報告頂いた情報は、個人が特定で きない形で、広く在留邦人の方々への注意喚起等に利用させていただきます。

参考情報 http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/consulate/22_03_15_higai.html

http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/consulate/21_09_08_higai2.html

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